FXで「長期保有してスワップポイントを積み上げる」戦略を考えている方にとって、FX会社選びは短期トレード派以上に重要です。スワップポイントは会社によって水準が異なり、同じ通貨ペアを保有しても受け取れる金額に差が出ます。
私自身、FX歴4年で5社の口座を使ってきた中で、スワップ重視の戦略を試した時期にいくつかのFX会社を比較した経験があります。本記事では、長期保有でスワップポイントを狙う方に向けて、FX会社の比較ポイントとおすすめを整理します。
スワップポイントとは
スワップポイントは、通貨ペアの2つの通貨の金利差から発生する、ポジションを保有しているだけで日々受け取る(または支払う)利息のようなものです。
例えば、メキシコペソ/円のように「高金利通貨を買って低金利通貨を売る」ポジションを持つと、金利差分のスワップポイントを毎日受け取れます。逆に「低金利通貨を買って高金利通貨を売る」と、毎日スワップポイントを支払うことになります。
長期で保有すれば、為替差益を狙わなくても、スワップだけで継続的な収益が積み上がる仕組みです。ただし、為替変動による含み損のリスクがあるため、スワップだけ見て保有を決めるのは危険です。
スワップ重視のFX会社選び・5つの軸
①スワップポイントの水準
当然これが一番重要です。各社の公式サイトでスワップポイントの一覧を確認します。米ドル/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円・トルコリラ/円などの主要高金利通貨ペアで、業界の中で上位水準にあるかをチェックします。
注意点として、スワップポイントは日々変動します。「今日この水準」と「半年後の水準」が同じとは限らないため、過去半年〜1年の推移も合わせて確認することをおすすめします。
②取り扱い通貨ペア
長期スワップ戦略でよく使われる通貨ペアの取扱があるかを確認します。会社によっては、トルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソ等を取り扱わない or 一部しか扱わない場合があります。
例えばDMM FXは大手ですが、トルコリラやメキシコペソの取扱がありません。スワップ戦略を組みたい方には、これらの通貨ペアを扱う会社を選ぶ必要があります。
③最低取引単位
長期保有戦略は、ある程度のロットを長く保有することで効果が出ます。一方、初心者の方が試す場合は、小さなロットで始める方が為替差損のリスクを抑えられます。
1,000通貨単位の会社(みんなのFX・外為どっとコム等)なら、数万円の証拠金から始められます。1万通貨単位の会社(DMM FX・GMOクリック証券等)は、最低でも10万円程度の証拠金が必要です。
④強制ロスカットの仕組み
長期保有では、為替変動による含み損が膨らむ局面が必ず来ます。証拠金維持率が一定水準を下回ると、強制ロスカットで意図せずポジションが決済されてしまいます。
各社のロスカット水準(証拠金維持率の何%でロスカットするか)と、追加証拠金(追証)のルールを確認しておきます。長期保有派は、低レバレッジで運用してロスカットされにくい余裕を持つことが大切です。
⑤スプレッドとのバランス
長期保有なので、頻繁な売買コスト(スプレッド)は短期トレードほど影響しません。とはいえ、ポジションを取る最初の取引コストは発生するので、スプレッドが極端に広い会社は避けたほうが無難です。
スワップ重視で選ばれる主要FX会社
みんなのFX(トレイダーズ証券)
長期スワップ派から最も名前が挙がる会社です。メキシコペソ・トルコリラ・南アフリカランド等のスワップポイントが業界トップクラスの水準で提供される時期が多いです。1,000通貨単位で取引できるので、少額で試すこともできます。
詳しくはみんなのFXレビューもご覧ください。
外為どっとコム
1,000通貨単位の取引と、初心者向け学習コンテンツの充実で知られていますが、メキシコペソ・南アフリカランド等のスワップポイントも比較的高水準です。「スワップ戦略を学びながら始めたい」方には、教材の豊富さも込みで選びやすい会社です。
詳しくは外為どっとコムレビューもご覧ください。
セントラル短資FX
セントラル短資FXは、伝統的な短資会社グループのFXサービスです。高金利通貨のスワップポイントが高水準で、特にメキシコペソでは業界最高水準を目指す姿勢が見られます。1,000通貨単位の取引も可能です。
ヒロセ通商(LION FX)
ヒロセ通商も、高金利通貨のスワップポイントで知られる会社です。取扱通貨ペア数が業界最多クラスで、マイナーな通貨ペアでもスワップ戦略を組める可能性があります。1,000通貨単位の取引にも対応しています。
高金利通貨を保有する時の3つの注意点
①為替差損リスク
高金利通貨は、長期的に円に対して下落する傾向が強い通貨が多いです。例えばトルコリラは過去10年で大きく下落しており、スワップポイントを得ても為替差損で損益がマイナスになるケースが少なくありません。
「スワップで月◯円もらえる」という発想だけで保有すると、含み損で結果的にマイナスになる可能性があります。スワップ戦略を組む時は、必ず長期チャートと、その国の経済状況を確認してください。
②金利変動リスク
スワップポイントの源泉である「金利差」自体が変動します。各国の金融政策によって金利が変わると、それに連動してスワップポイントも変動します。「保有開始時のスワップ水準が永続する」前提は危険です。
③ロスカットリスク
長期保有でレバレッジを高めにすると、為替の急変でロスカットされ、せっかく積み上げたスワップが損失で吹き飛ぶ可能性があります。長期スワップ派は、低レバレッジ(2〜3倍程度)で余裕を持って保有することが基本です。
私のスワップ戦略の現在
正直にお伝えすると、私自身は短期トレードがメインで、スワップ戦略は「サブ口座で少額を試す」程度に留めています。一時期、メキシコペソ/円のスワップに惹かれて保有しましたが、為替の含み損で結局プラスマイナスゼロに近い結果でした。
「スワップ戦略は本気でやるなら数年単位の長期戦略」と腹をくくれる方にはおすすめできますが、「短期で安定収益を出したい」という方には、おすすめしにくい戦略です。
まとめ
FXのスワップポイント比較で重要なのは、「水準」「取扱通貨ペア」「最低取引単位」「ロスカット水準」「スプレッド」の5つです。スワップ重視の方に名前が挙がる会社は、みんなのFX・外為どっとコム・セントラル短資FX・ヒロセ通商などです。
ただし、スワップは「楽して儲かる」戦略ではなく、為替差損・金利変動・ロスカットの3つのリスクを背負う長期戦です。低レバレッジ・分散保有・長期保有を組み合わせて、慎重に始めることをおすすめします。
各社の最新スワップポイントは公式サイトでご確認ください。FX口座全般の選び方はFX口座おすすめ比較記事もあわせてご覧ください。
⚠️ FX取引のリスクについて
FX取引はレバレッジを利用するため、為替変動・金利変動・流動性低下等により、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性があります。スワップポイントは日々変動し、過去の水準が将来も継続する保証はありません。投資は必ず余裕資金の範囲内で、各社の契約締結前交付書面・リスク開示書を熟読の上、ご自身の判断と責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。
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