「ビットコイン 積立 やめとけ」。この検索をする人は、始めたい気持ちと、失敗したくない気持ちの間で止まっている人だと思います。
先に、私の立場を明かします。私は2019年、DMMビットコインに約149万円を入れてレバレッジ取引をして、約46万円を失って撤退した人間です。しかもその数年後、自分が使っていた取引所そのものがサービスを終了しました。つまり「やめとけ」と言う資格が一番ある側の人間です。
その私の結論はこうです。「やめとけ」は半分正しい。ただし正しいのは「積立」に対してではなく、「やり方」に対してです。私が46万円を失ったのは積立ではなく、レバレッジと短期売買でした。
この記事では、「やめとけ」と言われる理由を7つ全部並べて、損した側の目でひとつずつ検証します。読み終わる頃には、「自分はやめておく側か、少額でやる側か」を自分で決められるはずです。
「やめとけ」と言われる7つの理由を全部検証する
① 価格が半分になることが、普通にある【本当】
ビットコインは過去に何度も、高値から半値以下への下落を経験しています。株式インデックスの感覚で「積立なら安心」と思って始めると、含み損の深さに耐えられません。
これは「やめとけ」側の言い分として完全に正しい。だからこそ積立で入れていい金額は、半分になっても生活も心も壊れない額までです。月3万円で不安になる人の正解は、月3千円です。
② 販売所で積み立てると、見えない手数料を払い続ける【本当・最重要】
多くの積立サービスは「販売所」価格で買い付けます。販売所は手数料無料と書いてあっても、買値と売値の差(スプレッド)が実質のコストで、相場状況によっては数%に達することがあります。毎月それを払い続けるのが「販売所での積立」です。
私がレバレッジで損した時も、負けの何割かは取引コストでした。積立を検討するなら、どの価格(販売所か取引所か)で買われるのか、スプレッドの目安はいくらかを、申し込む前に必ず確認してください。ここを見ない積立は、「やめとけ」と言われても仕方がありません。
③ 利益は雑所得。税金で驚く人が毎年いる【本当】
暗号資産の売却益は原則として雑所得の総合課税で、給与など他の所得と合算されて課税されます。株の積立(申告分離・約20%)と同じ感覚でいると、利益が出た年の税負担に驚くことになります。利益確定した年は確定申告の要否を必ず確認してください。
④ 取引所そのものが消えることがある【本当・私は経験者】
ここは一般論ではなく実体験で書けます。私が使っていたDMMビットコインは、2025年3月にサービスを終了しました。口座と預かり資産はSBI VCトレードに移管され、資産が消えたわけではありません。それでも「自分の取引所が無くなる」という通知を受け取る側の気持ちは、経験しないとわからないと思います。
詳しくはDMMビットコイン廃業で口座はどうなった?149万入れていた私の実録に全部書きました。教訓は2つ。取引所は「潰れても資産保全の仕組みがある国内登録業者」を選ぶこと。そして長期で持つ分は取引所に置きっぱなしにしないことです。
⑤ NISAが使えない【本当】
ビットコインはNISAの対象外です。「毎月の積立に回せるお金」の行き先として、非課税枠が残っているならNISAのインデックス投資が先、という順番論は、悔しいですが正しい。ビットコイン積立は「NISAを使い切った上での追加枠」か「別枠の少額実験」として考えるのが、損した側から見ても筋が通っています。
⑥ 「過去のシミュレーションだと儲かってた」は未来を保証しない【本当】
「5年前から毎月積み立てていれば今頃〜」という試算は、右肩上がりだった過去を切り取った後付けの話です。私も2019年、チャートの右肩上がりを見て149万円を入れました。入れた直後から、チャートは私の残高のためには動いてくれませんでした。シミュレーションは「参考」であって「予定」ではありません。
⑦ 「積立だから安全」という思い込みが一番危ない【半分本当】
積立(ドルコスト平均法)は、買うタイミングの悩みと高値づかみの一部を減らす「買い方の工夫」であって、対象そのものの値動きリスクを消す魔法ではありません。値動きの荒い資産を積み立てれば、荒い含み損も普通に来ます。
ただし逆も言えます。私のようにタイミングを当てに行って負けた人間から見ると、「当てに行かない」と最初に決めてしまう積立は、短期売買よりずっとマシな戦い方です。危ないのは積立ではなく、「安全だと思って金額を上げること」の方です。
結論:やめておくべき人と、少額でやっていい人
やめておくべき人
- 生活防衛資金(生活費の数ヶ月分)がまだ貯まっていない
- NISAの非課税枠を使っていないのに、先にビットコインから始めようとしている
- 半分になったら売ってしまいそうな金額を入れようとしている
- 「毎月いくら増えるか」を計算し始めている(積立は増える予定を立てる道具ではありません)
少額でやっていい人
- 生活防衛資金とNISAの土台があり、その上の「無くなっても人生が変わらない額」で試せる
- 販売所と取引所の違い・スプレッドを確認してから申し込める
- 雑所得の課税を理解して、利益確定の年に申告を確認できる
- 5年10年単位で、途中の含み損を「そういうもの」と流せる
やる場合の順番。口座を作る前に決めること
やる側に回る場合も、いきなり口座開設ではありません。順番はこうです。
- 月額を先に決める(半分になっても平気な額。迷ったら月1万円以下)
- 買い方を決める(販売所積立の手軽さを取るか、取引所で自分で買う低コストを取るか。毎日か毎月かは、長期ではリターン差がわずかなので「続けやすい方」で構いません)
- 置き場所を決める(少額のうちは国内登録業者の口座内で可。まとまった額になったら、取引所に置きっぱなしにしない選択肢を検討)
- 最後に取引所を選ぶ(スプレッド・積立の買付価格・資産保全の仕組みで比較。この比較記事は現在準備中です)
③の「置き場所」について補足します。私は取引所が消える経験をしてから、まとまった暗号資産を取引所に置きっぱなしにすることに賛成できなくなりました。長期保有分を自分の手元で管理する道具として、ハードウェアウォレットという選択肢があります。
長期保有分の「置き場所」を先に考えたい方へ
TREZOR(トレザー)は暗号資産を自分の手元で保管するハードウェアウォレットです。積立額が大きくなる前に、「取引所に置きっぱなしにしない」という選択肢があることだけ知っておいてください。
関連記事です。どれも私の実体験と実測から書いています。
よくある質問
毎日積立と毎月積立、どっちがいいですか?
長期で見ると平均取得単価の差はわずかで、優劣を断定できるものではありません。積立で一番大事なのは頻度ではなく「やめないこと」と「金額設定」なので、自分が気にならない方を選べば十分です。
いくらから始めるべきですか?
金額はあなたの生活防衛資金の状況で決まります。目安として「半分になっても心が動かない額」。多くの国内サービスは月数百円〜1万円程度から設定できます。金額を上げるのは、含み損の期間を一度経験してからでも遅くありません。
積立シミュレーションは信用していいですか?
過去データの再現として参考にはなりますが、未来の予定表ではありません。「毎月◯円で10年後に◯◯万円」という数字を見たら、同じ計算を下落相場に当てはめた数字も必ず見てください。片面だけのシミュレーションで金額を決めるのが、一番典型的な失敗です。
まとめ:やめとけの正体は「金額」と「買い方」
「ビットコイン積立やめとけ」の中身を7つに分解すると、価格変動・コスト・税金・取引所リスク・NISA非対応・シミュレーションの幻想・安全という思い込み、でした。どれも本当です。そしてどれも、金額を小さくして、買い方と置き場所を先に決めれば、致命傷ではなくなるものでもあります。
私は当てに行って46万円を失いました。あなたが同じ場所を通る必要はありません。やるなら小さく、決めた通りに。やらないなら、それも立派な結論です。
※本記事の内容は2026年7月26日時点の情報です。暗号資産の制度・各社サービス内容は変わることがあります。最新の条件は各社公式サイト・国税庁の案内でご確認ください。


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